今回は都道府県別によって変わるアンテナ工事の費用についてです!
地デジアンテナ工事可能な条件
ここでは都道府県別と標題になっておりますが、さらに細分化してここでは地デジ視聴が可能となる
アンテナが設置できる条件として説明して行きます。
①送信局の存在
基本的にアンテナを設置することの最低条件として、受信できる送信局が身近になくてはなりません。
人口の集中している地域(視聴者多数)においてはそれに応じて、近隣の山頂に設置したり、東京スカイツリーのように他の建物等遮蔽物がない高さの電波塔を設置するなど、現在においては地域格差を是正するように送信局を随時増設設置しているようです。但し、人口が少ない地域、山間部等で送信局の影となっていて電波がうまく受信できない地域、海沿い等で海面等で電波が乱反射してうまく受信できない地域等課題はまだまだたくさんあるようです。まだ一部では町単位で高所に共同アンテナを設置し、それを経由して町内の各ご家庭へ電波を送信しているところもあります。
②地形的、周辺環境問題
上記でも少し触れ重複する部分ではありますが、山岳部等にお住まいで、送信局の影となったり、高層ビル等の影になりうまく受信が出来ない地域、盆地状況で山々等に囲まれている地域、地盤が低い地域などがアンテナ設置工事条件としては厳しいところです。また地上アナログ放送時代からの懸念事項ですが、電車や新幹線の線路沿いにて車両が通過するたびに電波障害が発生する地域もまだ存在しているようです。
上記のような地域は自治体等から助成を受けて、共同アンテナの設置、CATVでの視聴、既存アンテナに電波障害防止等のフィルター設置等などを経て、視聴をされているようです。
③住宅の形状等
特に都心等の住宅に多い狭小住宅で送信局方面にアンテナを設置試みるも、隣家の敷地へ抵触してしまうケース、アンテナを受信できる場所が屋根上しかない(壁面等は電波利得が少なく設置不可の状況)状況でかなり鋭角な三角屋根等で屋根馬等の施工が出来ないなど住宅の形状や、周辺の隣家等の状況にて設置条件が厳しいことがあります。
④設置位置等
送信局からの電波を受信する条件として、アンテナの高さがあります。出力される電波(周波数)によって地上高を確保しなくてはなりません。上記でも触れましたが住宅の形状や周辺環境によりアンテナの高さを担保出来ない場合や自治体条例等の影響で景観を阻害するような場合は設置不可だったり、高さ制限等があったりという要因でアンテナ工事が出来ない地域も全国ではあるようです。今は解消されつつあるので一概にアンテナ工事が出来ないという例はレアケースのようです。
地デジアンテナ種類別設置及び施工出来るための条件
アンテナ工事の条件が満たされたところで、さてどのようなアンテナが取り付け可能であって尚且つどのような施工で設置可能のか簡単に説明していきます。
(アンテナの種類別による設置可能条件)
①室内アンテナないし4-8素子相当のアンテナ
このアンテナは東京スカイツリーのように電波出力が大きく、そのお膝元の住宅等で大きな遮蔽物等なく電波が減衰していない地域(強電界エリアめやすとして80dbμ以上)で設置可能です。逆にこれ以上の利得取得できる高性能なアンテナ設置は受電電圧が高すぎてTVが視聴できる帯域の上に行ってしまうため、設置はおすすめ出来ません。
②フラットアンテナ(平面壁掛けタイプ14-20素子相当)
電界的には中程度(めやすとして70dbμ程度)の地域の方が住宅の壁面にサイドベース施工で設置できるものです。また風等が強い地域、海側に面している地域、また沖縄県等気象上台風が通過しやすい地域では台風通過シーズンがありその時期には風速25-30Mに達することが想定されています。そのような場合三角屋根上での屋根馬を設置してのアンテナ工事の施工は落下してしまう可能性が著しく高いので、壁面施工で耐久性が期待できるフラットアンテナの設置が多いです。
③八木式アンテナ(14-30素子等パラスタック高性能アンテナ)
電界的には中~弱程度(60-65dbμ)の地域の方で使用する一般的な素子が多いアンテナで、設置可能です。ブースタ等増幅器を設置して利得を取得することが多いですが、利得幅が決まっているため最低でも40-45dbμ以上はレベルが取得できる地域であることも条件となります。
施工方法としては上記にも触れましたが、屋根馬設置での屋根上での施工、壁面にサイドベースを利用した支持柱を設置する施工等があります。素子が増えると指向性が高くなるので、アンテナ自体が風等でぶれない耐久性及び強固な施工が条件となります。送信局の位置や屋根の形状にもよりますが、左記条件満たすにはサイドベースの金具2か所以上固定のタイプが推奨されるかと思います。
アンテナ工事価格の地域格差等について
アンテナの工事価格及び費用に関しては、大きく占有する部分が作業員様の労務費だと思っています。地域によって多少なりと格差があると感じてはいます。なぜかと申しますと、国や各都道府県自治体で制定されている建設業積算単価というものがあり、毎年ないし定期的に見直し等価格は更新されているようですが、工事代金等金額を左右するものと認識しております。その中で労務単価に関して規定されておりますが、地域により労務単金に関して格差があるからです。
例えば東京は全国で一番労務単価が高いです。電工の場合(電気設備工事等の労務単価)約19000円前後を推移してますが、地方の県域では約13500円前後の推移しているところもあり、地域格差が発生しています。地域の物価や家賃等も格差があるようそれに準じているかと思います。
但し、都心での施工では部材費等が安かったり、地方は逆だったりとか一長一短の部分もありますので一概に相対的なアンテナ工事価格及び費用に地域格差があるとは言い切れない現状もあります。またお住まいの地域で遠方であったりして(かなり多いケースです)移動費が大きく加算されるケースも少ないと思います。
お住まいの自治体の建設業積算単価等お調べになるのも知識として仕入れておくのもいいかと思います。もしアンテナ工事される依頼される場合は複数の業者様へ事前に費用等見積等依頼通じてアンテナ工事費用の総計及び詳細をご確認され、尚且つ信用のおける腕のいいスキルのある業者様をご選定されるのがよろしいかと思います。